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sillycon76

毎日感動

昨日はK高校のハングル授業の最後の日。
生徒たちの希望に映画をみることに、いつも映画の選定にはたくさん悩む。

今の学校は温室のようなもの。
刺激がなく、ずれがあってもだめ、普通以下も以上もだめ、規制世代の固定観念からはみ出すこともだめ。
生徒たちの枠よりは教師たちの作った枠の中に、
いや、教師たちは世間が作った枠の中に、
世間は保護者を代弁するかのように、
一定の枠の中でしか動けない。
そして無表情で、無気力な生徒を育てる。
ぴかぴかの小学校一年生のウキウキ感は3年以内でしぼんでしまう。
4年ごろからだるい、だらだら、けじめのない、ずるずるの生活が芽生え、
小学校6年を卒業する頃には大人への不信感、不快感、不慣れを覚えてしまう。
教師も親も理屈に合わないうそつきだと覚えてしまう。
そして中学生。
格社社会が生まれ始め、伸ばせられるままに伸びる子と、落ちこぼれが生まれる。
教師たちはもはや一握りの生徒たちに希望を抱いて一日を送る。
一日を無事に送ることにだけ目を奪われ、神経を使う。
少しずつ整えられてきた無気力の枠は中学3年を卒業するときはほぼ完成。
高校に入ると理屈っぽい大人との権力争いが始まる。
教師と言う権力を酷使してクラスを制覇する教師、
人間らしき道を歩みたくてもがく教師、
うそだと分かりながらも理解の扉を開けたつもりの教師、
そんな教師たちと理解者を得られていない生徒たちとの戦場。

日本で詐欺師業を始めて13年、いろんな子を見ながら今は学校現場に、
自分が詐欺師業で関わった生徒と学校で会ったり、
あのやんちゃだった、あの子の瞳に漂う無気力感、不信頼感を拝見しながら、一大人として責任を感じる。

高校では水泳クラスがもてなくなったそうだ、お化粧をする女子生徒が多く、化粧で水が汚れたり、どうせ水泳クラスに入らなかったり。
これが時代の変化と言うもの。
そんな彼らを担当する我々教師たちは平均年齢45歳?(それとも老けてみえるのか?)
ご自分たちの時代では考えられなかったことが起こる学校現場。
今時の当たり前と戦いを始めるとしたらたぶん生き残る教師なんていないと思う。
それぞれが偉い、
それぞれが上手に妥協して生き抜いている。

話がそれたけど、そんなことを感じていたK高校での授業。
何かを持たせたいと思えば思うほどつまらないものに執着してしまう。
半人前の私こそ違っていい、
これから社会に出る彼らを少し早く温室から連れ出し、外の空気を吸わせたい。


いざ、映画が始まるとざわざわしていたのが収まり、
少しずつはまっていく、
出てくる言葉はスラングかだめ語、悪い言葉。
私の背中から冷や汗が流れる。
男の裸は出るし、暴力は3分の2を示す。
親子関係はドロドロしていてお互いずれっているし、
夢のない主人公は野良犬と呼ばれ、野良犬のような暮らしをするし、
最初から最後までろくでない。

授業が終わるベルと一緒に映画も終わった。(それだけはラッキー)
いつもならここでみんな起き上がってさっと散らばる選択授業なのに、
みんなじっと座っている。
誰も動こうとしない。
声も出さない。
「一年間ありがとうございました、またどこかで」
それでも
・・・・・・・・
「じゃ、ホームルームあるし行かないと」
その言葉に少しずつ動きを見せた。


ある男子生徒が来て「Airen, I love you」と言う。
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by sillycon76 | 2012-01-20 08:57 | Comments(0)

何かとツマラナイものに執着をしてしまうBlog中毒者