何倍率?

OTOさんの火葬が終わって、粉骨してもらうために業者に頼んでいる。
その粉骨した骨を持って、韓国にある彼の故郷に行こうと思っているからだ。
なぜなら身寄りのない彼のためにお墓を建てる意味がないと思うから。
一ヶ月ほど前、彼は自分の骨をそこら辺の木の下に埋めればいいよ!と言っていたが、それは心を込めていない私を見抜いていたからだと思う。
彼がこの辺に来た当初、「もしここで死ぬなら骨は韓国の生まれた故郷に持って行ってあげるよ」と言ったことがある。その時、彼の故郷の住所ももらっておいた。
そんな私はそれ以上のことも、以下のことも考えていなかった。
なぜなら彼の84・8歳の人生で70年ほどを日本で過ごした彼たが、日本で根を下ろした生活をしていなかったように思えたから。
身内がいない。
友人の一人もいない。
近所付き合いもない。
その日暮らしでここまでこれた。
母とのこともなんとも思っていなかった、口に出して思い出話をしたこともない。
今回入院してから「おれが馬鹿だよ、若い時もっとしっかり生きていれば」などは話した。
それだけ。
私には「子どもたちを大事に、家のローンを早く返すように」など心配してくれた。
彼との話はいつもそんなもんだった。
だから彼の死後、私は自然に彼の遺骨を韓国に持って行って、彼のお母さんの墓を探してその辺にまいてあげると最高に良いと思っていた。
もしお母さんの墓を探せなかったら彼が書いてくれた住所の一番近い・景色の良い所・日本が見える所にまいてあげる。
単純な私はそれしか頭になかった。
そしてそれは私がやるべき仕事だと思っていた。
火葬の日、姉たち家族も来てくれた。
どんなに嬉しかったか。
私からはお願いもできなかったけど、これも縁だと思って来てくれたのだ。
そして私の家族も行けた。
OTOさんも嬉しかったと思う。
8人でOTOさんの骨を壷に入れてあげたのだから。
そもそも私が彼を私のそばに呼んだ時からいずれこのような日を迎えることは思っていたから、私は姉にも・誰にもOTOさんの面倒見のことでお願いをしたことはない。
いつも「これで最後かも」と言う時だけ来てもらうことにしていた。
最後は迎えてあげたかったから。OTOさんのために。
それは私の家族にも同じことをした。
これは私の責任だと思っていたから。
しかし
火葬の日、自分の考えを聞いた夫と姉夫婦の反応が面白かった。
お兄さん;近所に韓国とつながりのある神社があって、そこに無縁仏で安置できるかも。
姉;OTOさんの骨を家に置くのは問題ないから何ヶ月間持っていてもいいよ。その後、時間がある時にKimと一緒に行ってあげても良いよ。
夫;韓国へはご自分がいく、たまたま休暇があるし、この中で時間があるのはこの俺だ。俺も彼のことは何年間知っているし、俺も大人だし、俺もできることだし。と。

これだからお金が必要だと思う。
こんな時にお金は必要だ。
口出しが必要でない時、人はお金を出せば済む。
くそ!!
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Commented at 2012-02-05 22:18 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
by sillycon76 | 2012-02-05 21:15 | Comments(1)

何かとツマラナイものに執着をしてしまうBlog中毒者


by sillycon76